捨てられないのはモノではなく記憶と願望

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前の記事でも紹介したように
ローテーションしている服はそれほど多くないのですが、
実は衣装持ちのサトコ。
ふだん使わないタンスや衣装ケースにはたくさん服が眠っていました。
いえ、現在も絶賛死蔵中です。

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外出の機会は少ないわりに、カバンも多く持っていて、
ほとんど新品のようなものもありました。
片付けのために選別しつつ、何気なく中を確認すると、
バスの時刻表や病院の予約時間を書いた手書きのメモと、
高齢者パス、ハンカチやティッシュなどの「おでかけセット」が入っていました。

まだこの時は、サトコは自分で荷物を管理して、準備して、
予定をたてて行動していたんだな〜
それはごく当たり前のことなのに、今はもうできない状況を思うと
なんともやるせなくなります。胸がしめつけられるよう。

時間も経ってしまってパスの期限も切れて、もう必要のないものなのに
特に手書きのメモは、サトコが書いている様子が思い浮かぶようで、
捨ててしまったら、この時のサトコが戻ってこないような気がして…
もう一度カバンに戻してしまいました。

介護が必要になってからちょうど2年。
今の生活に慣れてのほほんと過ごしていますが、
怪我して入院さえしていなければ……と、考えてしまうとなかなか抜け出せなくて
ああ、まだ乗り越えられていないのかもしれません。

 

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4 COMMENTS

karutakko-muratan

そうなんですよねぇ。。。
私たちも「もっと早く気付いてたら。。。」と、何度も思いました。
でも、できる限りのことをしてもまだ足りなかった、もっともっと。。。思ってしまうみたいです。
私は、そういう運命だったんだ!と、思うようにしてました。

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satouimoko

muraさん
介護の日が浅いうちは、何かできなかったのかなーって自分を責める時もありました。
ただ、介護をきっかけに家族が近づけたので、それは良かったことだなあと思っています(*^_^*)
災い転じて何とやら。気持ちの切り替えが大事ですね〜〜

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satouimoko

ここのつさん
ありがとうございます。まだ思い出すとじわっとしますな…
涙をふいてくださいね( 。・_・)ノ□

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