また続きです。
サトコの様子のおかしさに、看護師さんたちは気がついていたようで、
よく話を聞いてみると「せん妄の症状があります」と言われました。
家族には知らされていませんでしたが、
リハビリの一貫として、院内の心療内科で
作業療法も受けているとのことでした。
気づいてたなら、もっと早く言ってほしかったナーと思いましたが、
CTやMRIの結果に異常はなく年齢相応で、
入院が長くなりがちな整形外科の患者さんには
「よくあること」として処理されているようでした。
病院にとっては「よくあること」でも、家族にとっては一大事です。
まだそれほど高齢でもないサトコが認知症になりかかってる…
このままだったらどうしよう、と悪い想像ばかりがふくらみます。
何とかしなければ!!とサトシと相談して、
「ぼんやりする時間を減らす」にはどうしたらいいか話し合いました。
それまでは夜と朝に着替えをとりに行き、
少し会話をしてリハビリにつきあう程度でした。
できるだけのことはしているつもりでしたが、
圧倒的に刺激が足りないのが良くないのだろうと思い、
毎日長く通ってテレビを一緒に見たり、食事を一緒にとったり
他愛ない時間を一緒に過ごすようにしました。
入院中に途切れてしまった日記を再開しようと新しいものを購入し
一日何があったか話しながら、書かせることもしました。
言葉が全く出ず、さっき食べたものも忘れてしまうので
数行書くのにも1時間近くかかり、
できごとを思い出せるようにヒントを出して…
宿題の進まない小学生につきあってるような気分で
家に帰る頃にはへとへとになってしまいました。
でも、毎日長い時間一緒にいると、今日は日記が◯行書けたとか、
いつもより長く歩けたとかの小さな変化が嬉しくて。
何かアクションを起こせば状況は変わるのかもしれない。
症状がひどくならないように、ここで踏みとどまらねば!!!と
使命感に燃えたぎっていたのでした。
それにしても…
こどもの成長を見守るような気持ちになってきましたよ。
ぼんやりした時間を減らすなら回想療法はいかがでしょう
昔のことは案外憶えてられるかも知れません
古いアルバムなど見ながら昔話に花を咲かせるというのはどうでしょうか
回想療法…なるほどそういうのがあるんですね。
昔のことはよく覚えてますよ〜
夫が昔ばなしの担当してくれてます。さすが息子です。